カッサカサ…季節の変り目に敏感肌になるのは何故でしょうか？
乾燥・かさつきケアにスキンケアは必要ですが、秋になると肌の状態が悪くなることがあります。
これにはさまざまな原因がありますが、放置すると肌の老化が進む可能性もあるため、適切な対策をすることが重要です。
秋は肌の老化やトラブルのリスクが高い季節です。
夏から冬へと移り変わる時期であり、この季節に肌は特に不安定でデリケートな状態になります。また、自覚していない肌の不調があっても、冬に入ると厳しい肌環境が待ち受けており、一気に肌のトラブルや老化が現れることもあるため、注意が必要です。
なぜ秋から冬にかけて肌は敏感になるのでしょうか？その原因は3つあります。
まず一つ目は、夏の紫外線による肌のダメージです。
秋になると、肌のツヤや滑らかさが失われ、カサカサ感や厚く硬くなった感触を感じることがあります。これは夏の紫外線が表皮細胞に悪影響を与え、角質層の保湿機能やバリア機能が低下してしまうために起こる症状です。また、不調を自覚していなくても、夏の紫外線は角質層の保湿機能やバリア機能を低下させるため、肌トラブルや肌の老化を引き起こす可能性があると言えます。
二つ目は、気温の低下による体調の変化です。
暑い夏から寒い冬へと季節が変わっていく過程で、体はこの変化に適応しようと頑張っています。ただ、この過程は体に緊張状態をもたらし、外部の刺激に反応しやすくなる状態です。同じように肌も、秋になるとかゆみやかぶれなどのトラブルが起こりやすくなります。これは体調の変化に伴い、肌が外界からの刺激に敏感な状態になるためです。
このように、秋から冬にかけて肌は敏感になるのは紫外線のダメージや体調の変化などの複数の要因によるものです。そのため、適切なスキンケアや乾燥・かさつき対策を行うことが肌の健康維持に不可欠です。特に秋から冬にかけて、肌を十分に保湿し、しっかりとケアしてあげることが重要です。
三つ目は空気の乾燥です。
秋になると、空気が乾燥しているため、肌の乾燥や皮脂の減少が起こります。これにより、肌の防御力が低下し、外部刺激に対する耐性が弱くなり、肌が乾燥しやすい状態になります。
また、発汗量も減少していき、冬に向けて空気はますます乾燥していくため、肌は常に乾燥している状態になり、外部刺激にさらに敏感に反応するようになります。
つまり、秋にはカブレや吹き出物などの肌トラブルが発生しやすくなるのは、体調の変化や肌の乾燥と密接に関連しており、肌が外部の異物に対して敏感になっているからなのです。
そのため、肌が敏感になった場合には、まず「角質層を正常な状態にする」ということが重要です。そのためには、刺激をできるだけ少なくすることと、十分な保湿で肌のバリア機能を正常に保つことを意識する必要があります。
季節の変わり目に心がけたい4つのポイントです。
1. クレンジングと洗顔
肌の表面に付着した汗、古い皮脂、空気中のゴミ、雑菌、排気ガス、メイクなど、さまざまな刺激物を取り除くために、毎日のクレンジングや洗顔が重要です。肌に刺激を与えずに洗い流すことが大切です。
ターンオーバーが乱れると、肌の保湿機能やバリア機能、新陳代謝に悪影響を及ぼし、肌が厚く硬くくすんでしまう可能性もあります。
しかし、くすみを気にして洗浄力の高いクレンジングや洗顔料を使用したり、肌を強くこすったりすると、角質層を傷つけることになり、逆効果です。低刺激の製品を選び、たっぷりの泡で優しく洗いましょう。
特に、角質層の正常な状態に戻すことと刺激を極力抑えることが重要です。毎日のスキンケアにおいて、これらのポイントを意識して実践することで、敏感肌トラブルを軽減することができます。
肌にはしっかりと水分を補給することが重要です。
２. 肌にも水分補給
洗顔後の肌は、皮脂が取り除かれ、肌の潤い成分である細胞間脂質やNMF成分も流れ出してしまいます。そのため、健康な肌でも保湿機能は一時的に低下することがあります。
特に外部の刺激に対しても無防備な状態になります。そこで必要になるのが水分補給です。秋の肌は、夏の紫外線の影響で角質層の保湿機能が低下し、硬くゴワゴワした状態になりやすいです。
化粧水を使って肌を潤すことで、皮膚を柔らかくし、乳液やクリームなどとのなじみを良くしてくれます。保湿機能が高く、肌に優しいセラミド配合の化粧水を選ぶと良いでしょう。
クリームには肌を外部から守る働きもあります。
３. 油分の補給も重要
油分を含んだ乳液やクリームを使用して、肌に潤いのバリアを作り、水分の蒸散を防ぐことも大切です。
乳液やクリームには、油分、保湿成分、水分が含まれているため、皮脂膜と同じように肌を保護する役割があります。皮膚は、皮脂や汗が作り出す皮脂膜によって、肌の潤いを保ちながら、外部刺激から守られています。
しかし秋になると、皮脂の分泌量が減少し、また加齢により皮脂膜の量も減少します。そのような時に乳液やクリームを使用することで、天然の皮脂膜の代わりとなり、人工的な皮脂膜として肌を保護する役割を果たします。
また、柔軟性を与えてくれるため、スキンケアの仕上げに使うと良いでしょう。
４. 状況に応じて美容液も追加
肌が敏感になっている時は、シンプルなケアに注意が必要ですが、美容液を使用することで、角質層の保水効果を高め、乾燥した空気でも水分が逃げにくくなる効果も期待できます。
化粧水だけを使用する場合と比較すると、保湿機能のある美容液を併用することで、肌の水分量の維持率が大きく向上すると言われています。
また、肌に柔軟性を与えるだけでなく、化粧のノリも良くなるため、肌の状態に応じてエイジングケアや美白などの目的に合わせた美容液を加えることもおすすめです。
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秋冬も紫外線対策は忘れずに
秋冬になっても、紫外線対策を怠らないようにしましょう。秋になると日差しは弱まり、気温も下がるため、紫外線の量が減っているような気がするかもしれませんが、実はそれほど紫外線は減少していません。
特に、UVAという種類の紫外線は1年中大量に降り注いでいます。UVAはUVBのように肌に赤い炎症を引き起こすことはありませんが、それでも肌細胞にはさまざまな悪影響を及ぼすため、秋冬でも紫外線対策を忘れずに行いましょう。
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