「化粧水をつけるときに、コットンの方が良いのかどうか」という疑問があるかもしれません。
以前、私はある化粧品会社の人が、画用紙の上に水を垂らし、染み込む様子を実験しているのを見ました。
この実験は、画用紙を肌に見立て、コットンで付けた場合に手でつけるよりもムラがないことを証明するために行われました。
しかし、騙されてはいけません。肌と画用紙は全く違います。
画用紙は水が染み込みますが、肌はほとんど染み込みません。
そのため、肌の上でコットンを使った場合、水分は肌に染み込むというよりもコットンに染み込んでいきます。
肌の上で水分はなかなか染み込まずに伸ばすことができるため、コットンよりも指でつける方が、肌全体に良く伸びて行きます。
確かに画用紙で実験が成功するのであれば、動物実験やその他の皮膚の実験も全て画用紙で行うことができます。
化粧水を叩き込むと肌が痛むだけなので、コットンではなく手で押さえつける方が良いと考えます。
化粧水をどんな時も欠かさないという女性も多いと思います
「コットンで100回以上パッティングすると良い」と言われることもありますが、これは肌との摩擦や刺激を与えるため、やめておいた方が良いです。
肌の黒ずみの原因にもなります。化粧水は洗顔後すぐにつける必要がありますが、コットンで100回以上のパッティングは避けるべきです。
また、化粧水は高価なものでなくても良いのでたっぷりとつけるようにと言われることもありますが、肌の水分は化粧水から補給されるわけではありません。
肌の水分は体の内部から持ってきて、肌に浸透しているのです。ミカンを想像してみてください。
ミカンの皮には水分が多く含まれていますが、あの水分は皮の表面から取り入れたものではなく、中身から取り入れたものなのです。肌もそれと同じです。
肌の乾燥には、内側から水分が漏れ出さないようにすることが非常に重要です。
その鍵となるのがセラミドの存在です。セラミドが不足している場合、肌に水分を補給してもすぐに蒸発してしまい、潤いを保つことができません。
実際、化粧水の大部分は水とアルコールで構成されていることが多く、わずかな割合で保湿や美白、美肌成分が含まれています。
水と混ざる成分のみが配合できるため、セラミドのような成分をどうしても加えにくいのですが、化粧水をつけた時のしっとり感は特別ですね。
化粧水を使うとさっぱりとして気分もすっきりしますが、栄養面ではあまり期待できないと思います。
肌が弱った時には、化粧水ではなく最低限の成分を含んだ乳液やクリームを使う方が賢明です。
基礎化粧品は、肌に合うものを見つけたらあまり変えない方が良いのです。
基礎化粧品は、肌にとって栄養を与える基本です。肌にとっては、毎日同じものが安定して届くことは一種の「癒し」となるのです。
肌もいつもと同じ基礎化粧品を使っていることで、落ち着くことができます。
洗顔料や化粧水を使い切るたびに変える人もいますが、一番適した化粧品を見つけたらしばらくは使い続けることが大切です。
その前に、自分に合った化粧品をサンプルなどで試して比較するのも重要です。
基礎化粧品は、汚れを落として肌に潤いを与えることが目的です。
このことを基準にすることで、後続のスキンケア商品の選び方が定まります。
化粧水にはさまざまな機能や成分が含まれているものがありますが、それらをすべて取り入れてしまうと、自分に合った化粧水を見つけるのは難しくなります。
ですから、化粧水は単に水分補給として利用し、そこでの選択によって美容液やクリームの選択肢も増え、効果を得やすくなり、肌の管理も容易になると考えます。
スペシャルケア用の美容液は、肌に贈る特別なご褒美のような存在です。
こちらは、時折異なる美容液と交代させることも問題ありません。
季節によって変更することも重要です。
冬なら保湿を重視した美容液を使用し、夏なら美白成分が含まれた美容液を選ぶのも良いでしょう。
冬ならオールインワンクリームを使用することも選択肢に入れても良いでしょう。
もちろん、自分に合わなかった場合もあるかもしれませんが、もし肌が荒れた場合は、通常の基礎化粧品だけに戻すことで、肌の回復が保証されます。
そのため、基礎化粧品はあまり変更することは避けるべきです。毎日の基本的なケアですから、ある程度の品質の商品を選ぶことも重要です。
【乾燥肌のスキンケア】
乾燥肌の方は、水分と油分をバランスよく補いながら、なじませ方にも工夫が必要です。乾燥肌にはセラミドやヒアルロン酸などの成分が不足しがちですので、スキンケアで補うことが大切です。
【ステップ1:しっとり化粧水】
まず、乾燥肌の方におすすめなのは、セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が配合されている化粧水です。ややとろみのあるものを選ぶとよいでしょう。化粧水を両手の平に広げてから顔全体になじませることがポイントです。
①「スタンプ塗り」で顔全体になじませる:500円玉大の化粧水を両手のひらで軽く温め、スタンプを押すように顔全体になじませます。摩擦を防ぐため、手のひらと肌が直接こすれるような摩擦は避けるためにも、丁寧に行いましょう。
②乾燥しやすい部分にコットンパックをする:コットンに化粧水をたっぷり含ませ、乾燥しやすい部分に貼り付けて3分間ほどパックします。その後、取り外したコットンに残った化粧水は、ハンドプレスで顔全体になじませます。
【ステップ2:保湿美容液】
次に、保湿美容液を使います。化粧水と同じく、摩擦を避けるためにもスタンプ塗りを心がけましょう。「ゆらぎやすい人には敏感肌対応タイプをおすすめします」とまいこ先生はおっしゃっています。
③適量を守って顔全体になじませる:適切な量を守ることが乾燥肌対策のポイントです。化粧水と同様に、美容液を両手の平に広げ、顔全体にスタンプを押すようになじませます。摩擦を予防するため、ケチらずにきちんと使いましょう。
④乾燥する部分に重ね塗りして追い保湿をする:適量の1/2量を目安に、再度美容液を取ります。両手の中指と薬指全体になじませ、乾燥しやすい目元や口元などの部分に数秒間優しく押し当てます。これにより、潤いのバランスを均一に整えることができます。
以上が、乾燥肌の方におすすめのスキンケア方法です。水分と油分をバランスよく補いつつ、なじませる際の工夫をすることで、乾燥肌の改善につながるでしょう。まいこ先生のアドバイスを参考に、スキンケアを行ってみてください。
【ステップ3:ライトクリームの使用方法について】
「乾燥肌でも、20代前半の肌には、油分や成分が過剰なクリームは合わないことがあります」(まいこ先生のお考え)
重要なのは、必要な部分に重ね塗りすることです!
1. 顔全体に10円玉大のライトクリームを取り、両手のひらで顔全体に広げます。
2. スタンプを押すような感じで、クリームを顔全体に馴染ませます。
3. 就寝前に肌を再度チェックし、特に乾燥しやすい部分には少量のクリームを重ね塗りしてください。
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