肌が乾燥すると、肌の保湿のためには化粧水や乳液が必要なのか、一度考えてみましょう。
私たちの一般的な常識では、洗顔後は肌が水分を失っているため、すぐに化粧水を使い、その後は美容液で肌の気になるところを補うことが主流です。
最後に乳液やクリームを使って、水分が蒸発しないように保護するイメージです。
しかし、科学的な見地から考えてみると、この思い込みは全否定してもよいかもしれません。
たとえば、肌に水分を与えたら必ず油分の蓋をすると言われますが、これはパンにバターを塗ることに例えることができます。
しかし、実際には油膜が水分の蒸発を完全に防ぐことはありません。
また、乾燥した部屋で水分を摂ると肌が乾燥しないと思いがちですが、水分は身体の中で吸収されてから皮膚に行くわけではありません。
身体全体がスポンジのように水分を吸収し、全身に行くわけではないのです。そのため、暖房の効いた部屋で水分を摂ることは、実際にはむくみの原因になる可能性もあるのです。
また、乾燥してきたら肌にミストを浴びせて保湿する方法も一時的には効果があるかもしれません。
しかし、肌を濡らしてもすぐに蒸発してしまい、逆に肌の潤いを奪ってしまうこともあります。
例えば、パサついた髪の毛に水分を与えても、すぐに元の状態に戻ることと似ています。
以上のことから、肌が乾燥する場合には化粧水や乳液が本当に必要なのか、科学的な見地からは疑問が残ります。
保湿に関しては個人の肌質や環境に合わせて適切な方法を見つけることが重要です。
マスクのせいで口周りの肌がざらついたり、乾燥したりすることもありますが、そんな時は肌の水分補給を忘れずに行いましょう。肌に水分を与えて、キメの乱れをしっかりケアすることで、どんな日でも滑らかな肌を手に入れることができます。
■肌の代謝を上げるためには、半身浴が効果的です。
半身浴では、長時間湯船に浸かり、汗をかくことで美容効果を感じることが多いです。
肌の老廃物が体内から排出される感じがあり、肌のターンオーバーも正常に戻り、活性化されるように感じます。
しかし、科学的に見ると、これらの効果はあまり関係ありません。
汗をかいたからといって老廃物が多く排出されるわけではありませんし、ターンオーバーは睡眠中に行われるため、入浴中にはほとんど関与しません。
つまり、お風呂に長く入るよりも、早く上がって寝る方が良いと言えます。
これは科学的な視点からの考え方であり、全て間違っているわけではありません。
ただし、このような視点もあるということです。しかし、全否定したのであれば、良い解決策を見つける必要があります。
人間の肌との違いは何でしょうか。
それは、皮膚には元々水分を逃がさない仕組みが備わっているからです。
アミノ酸や尿素は水分を吸着し、水分が逃げないように努めています。
そして、この役割の中で重要な成分が「セラミド」です。
セラミドは水分を挟み込む性質を持ちます。一度捕まえると離しません。
たとえ湿度が0％になっても蒸発しないし、氷点下30℃になっても凍りません。
このおかげで、人間は寒い場所でも生きていけるのです。セラミドは体内で作られ、その量によって保湿能力や乾燥肌になりやすさが決まります。
つまり、セラミドが不足している人は乾燥肌になります。
そのため、化粧品を使ってセラミドを補給することが良いでしょう。
セラミドは体の内側からも摂取することができます。
これが本当の意味での「保湿」なのです。
セラミドはスポンジのような役割を果たしています。
セラミドが不足している状態では、化粧水やミストを肌に与えても、保湿効果は期待できません。セラミド（スポンジ）がしっかりと役割を果たすためには、適切な条件が整っている必要があります。
その条件が整えば、さまざまなスキンケア方法が役立つのです。
このことを知っているかどうかで、スキンケアの効果が大きく異なります。
セラミドが不足している肌に水分を与えることは、ザルに水を注ぐことと同じです。
化粧水だけでは保湿効果は得られず、「加湿」する程度です。
さらに、乾いた肌に油分のある乳液やクリームを塗っても、乾いたパンにオリーブ油を塗ることと同じです。
これまで当たり前と考えていたことを別の視点から見ると、新たな発見があるかもしれません。ぜひ参考にしてください。
年齢を重ねると、顔の形が四角くなることがあります。
その理由は、皮膚の下の脂肪のボリュームが減少し、肌が厚くなったままで筋肉や骨が小さくなるためです。
このため、厚みのある脂肪付きの肌が下垂し、重量感のあるたるみが生じて顔が四角く見えるのです。
同時に、肌にハリは感じられるものの、ほうれい線だけが深くなっていきます。このような場合には、リフトアップ効果が期待できる製品を使用すると良いでしょう。
一方で、年齢とともに脂肪量が減少していくタイプの人もいます。
このような人は、目や頬の下がくぼんで顔が痩せた印象を与えてしまいます。特にまぶたがくぼむと影ができ、元気がなく見えるかもしれません。
肌の保湿をしっかりとしているのに、夕方になると肌が乾燥して小じわが目立ってしまう場合、皮膚の保湿機能が弱っている可能性があります。
この場合、肌のターンオーバーを活性化することがおすすめです。乾燥すると肌に小じわができやすくなるため、スキンケアを見直すことで目立たなくすることができます。
まず、週に1回程度、角質を取り除いて肌のターンオーバーを促します。
古い角質が残っていると保湿機能が低下するため、肌表面の角質をケアすることが重要です。
年齢とともに肌の代謝が低下するため、角質が邪魔をし蓄積されることがあります。ピーリングジェルを使用して角質ケアを行い、肌のターンオーバーを促しましょう。
また、朝はオイリーなのに夕方になると乾燥してしまう場合、肌の表面だけでなく、インナードライの可能性も考えられます。
肌内部の水分量が足りていないため、セラミドやヒアルロン酸、コラーゲン、プロテオグリカンなどの高保湿成分が入った美容液を使用してください。
ただし、クリームだけを塗っても保湿は不十分です。十分な保湿をするためには、化粧水や美容液で肌を保湿した後、クリームで蓋をする保湿ケアが必要です。
肌が潤えば乳液やクリームは必要ないと考える人がいますが、これは誤解です。
化粧水は主に水分と潤い成分を補充する役割を持っており、キープ力はありません。潤いをキープしたい場合は、乳液やクリームで膜を作りましょう。
肌には天然の膜である皮脂がありますが、乳液やクリームの油のシールドも必要です。
ただし、その効果が現れるまでには時間がかかることもあります。化粧水や美容液だけでは水分と潤いを十分にキープすることはできず、肌がすぐに乾燥してしまいます。
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